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和歌・都々逸とは

 とはいえ、和歌や都々逸のイメージがはっきりされない方もみえると思います。まずは、和歌および都々逸について整理をしようと思います。

 まず和歌は、決まった形式で歌う定型詩の1種類です。 『575・77』の調子・音数律で歌われる短歌は和歌に含まれます。 百人一首は有名な短歌、つまりは和歌を100種類集めたモノということになります。

 次に都々逸は、和歌同様に決まった形式で歌う定型詩の1種類です。 ただし調子・音数律が『7・7・75』となっています。 芸者さんが三味線を弾きながら歌うモノとして知られており、歌われる場所もあり男女の色恋を題材にしたモノが、歌われる傾向があります。

 定型詩・和歌・短歌・都々逸それぞれの親子関係を左図で示しています。 なお定型詩の種類は豊富なので、 Twitter 上でよく歌われるものをピックアップして記載します。
定型詩
 │
 ├ 和歌
 │ │
 │ ├ 短歌
 │ │
 │ ├ 長歌
 │ │
 │ ├ 旋頭歌
 │ │
 │ └ 仏足石歌
 │
 ├ 都々逸
 │
 ├ 俳句
 │
 └ 川柳
 和歌・都々逸等の最低限のルールとして、決まった調子・音数律があります。 各歌どれも基本的には『5』・『7』の文字数の組み合わせとなっています。

以下に各歌の調子・音数律とサンプルの歌を記載します。

名称 調子・音数律
定型詩 和歌 短歌 575・77

例)

夢路さえ 迷ふもまして 現世(うつしよ)に
月無かりせば 歩みざらまし

歌人 :  みずいろばーど [@tear_dream] 


巻き紙に 墨たらしこめ 書きあげた
濃淡揺れる 愛の告白

歌人 :  志摩欣哉(墨草庵) [@TobiuoTobi] 
長歌 57・57…(57の繰り返し)…57・7

さらに、反歌として短歌を付ける

例)

いにしへの 伊良湖が島に 袖ひぢて 玉藻苅ります
あての手に 浪な打ちそを 麻績のきみ よみがへりては
現せ身を かすやの海士の いそまろと 磯にいそしみ
楫あれば 楫をとりつつ 網あれば 網を曳きつつ
かきつめし 歌の藻塩の 草ぐさも 浦の苫屋の
あけぼのに 花よ紅葉と みるの彩なす

(反歌)
現せ身を かすやの海士も 貴なれや
歌の玉藻を 苅りてやまじな

歌人 :  浅草大将 [@asakusanotaisyo] 


空の唄 雨降る町に 舞い降りる 君の唄声
地を打って 耳に届けば 愛しくて 天の泣き言
抱きしめて 涙零れた この胸の奥

(反歌)
抱きしめた 君が奏でる 寂しさを
傘も布巾も 差し出せぬまま

歌人 :  青峯 愁夢 [@s_shuho] 
旋頭歌 577・577

上三句と下三句と歌い手が異なる

例)

(上三句)
ポジティブな 易者は何と 見たててくれた?

歌人 :  下弦 [@kagen_s] 


(下三句)
ウムラウト 産むは易いが 有無は判らん

歌人 :  猫亭屑屋 [@gattonellauto] 
仏足石歌 57・57・77

例)

ぬばたまの 3時は優し
電波舞う 虚ろの空に
僕をいだいて 君を守って

歌人 :  中村ケイタロウ [@ketaronakamura1] 
都々逸 7・7・7・5

例)

終わらぬ恋路を 夢見るように 付かず離れず 主の傍

歌人 :  和純 [@kasumivoice] 


好きじゃないよと 強がる嘘が 花火の音で 聞こえない

歌人 :  Kobayakawa [@dodoitsu_] 
俳句 5・7・5

例)

古麗なる 桜の大樹 葉をおとし

歌人 :  tetsuya kawasaki [@kktetsuya] 


天の川 荒れるを見たし 日本海

歌人 :  大原鮎美 [@kazeshore] 
川柳 5・7・5


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