発祥の地
都々逸には発祥の地として有名な場所があります。それは愛知県名古屋市熱田区伝馬町です。
江戸時代には東海道の宮宿(熱田宿)の遊里であったと言われる地区です。
国道1号線から裏道に入った住宅街に東海道があり、現在、その東海道沿いにある姥堂(裁断橋跡)の一角に「都々逸発祥之地」の碑が建っています。
碑の側面には、以下のように記載があります。
「俗謡の王者どどいつは、寛政十二年(一八〇〇)秋、此辺から東へ三百米、築出のはずれ、鳥飯屋の女中お仲らが唄い始め、神戸節、後その囃し詞からどどいつ節といわれ、のち三十余年を経て江戸へ東漸した 尾崎久弥」
注)
伝馬 : 「でんま」
・宮宿近くの遊里を兼ねた宿場街
築出 : 「つきだし」
・宮宿近くの遊里を兼ねた宿場街
神戸 : 「ごうど」
・宮宿近くの遊里を兼ねた宿場街
囃し詞 : 「はやしことば」
・「そいつはどいつじゃ どどいつどどいつ」という
合いの手の事を指す
東漸 : 「とうぜん」
・東の方へ次第に伝わり広まること。
尾崎 久弥 : 「おざき きゅうや」
・1890年6月28日生-1972年6月2日没
・愛知県名古屋市出身の国文学者
・都々逸の起源に関して記した著書多数
・没後、所有資料は名古屋市蓬左文庫にて保管
「都々逸発祥之地」の碑
発願者 : 伊藤 宮雄(旧姓 : 坂野)
建立後援会長 : 村岡 重一
建立後援会員 : 120名
建立 : 昭和38年4月5日
最寄りの公共交通機関
・名古屋市営地下鉄 伝馬町
(3番出口から南東200m)
・名古屋市営バス 熱田伝馬町
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